ハートチョコ

nyomoko2007-01-19


日々、不二家の事件を目にして、
雪印のことを思いだした。

私は小さいころから雪印の牛乳しか飲まなかった。
ほかのメーカーとは違い、牛乳の嫌な後味を感じず、
あれがあったから、牛乳好きになった。
大人になった今では、どんな食事にも牛乳。
とにかく牛乳を飲まないと落ち着かないほど大好き。
あまりに飲みすぎて下痢して病院に行ったら「飲みすぎ」だと注意されるほど・・・。

それなのに、雪印の集団食中毒事件はかなりの衝撃だった。
毎日毎日、雪印の牛乳を飲んでいたのに、店から雪印の文字は消えた。
悲しくて悲しくて、なんて裏切りものーと思ったのを覚えている。


今日、なにげなく不二家の事件を見ていて、
そろそろバレンタインデーだということに気がついた。
不二家には、日ごろからお世話になるほど思い入れる商品が
特別あったわけでもなく、ふ〜〜んと見ていたのだが、

はっとした!

うちのじいさんが生きていたころ、必ずじいさんへあげるバレンタインと言えば
この、ハートチョコだった。

安いのと、形がハートなのと、意外と味がおいしいこと。
亡くなった今でも、ほかの誰にもあげなくても、
仏壇のじいさんのためだけ、ハートチョコを毎年買っていた。

その後ハートチョコを渡すのは、旦那とじいさんが恒例になっていた。
旦那にも?と思うかも知れないけど、この小さなおいしさと形が
私はとても気にいり、本当の意味の本命バレンタインチョコになった。

それが買えないかもしれない・・・。
それを思ったら、なんだか、じぃーんと涙が出てしまった。
あぁ・・・あのチョコ買えないんだ。


不二家の裏切りは大きい。
目の前に起きている出来事よりも、心に傷を負う人も必ず私だけではないはず。
信頼を回復する代償は計り知れない。

悲しすぎるよ・・・。